診療を受ける際に、多くの方は医師が記載する診療録(カルテ)を目にされたことがあると思いますが、そこには患者さんの情報・治療・看護の経過や検査結果など沢山の情報が含まれています。
患者様への情報開示、医療機関との連携を図るための情報提供資料、また、治療のための研究資料など多くの目的で利用されることを考慮して当院では、長期保存をしております。
診療情報管理室では、入院診療録から情報を抽出しデータベース化しています。蓄積されたデータを集積分析し、病院運営の資料やより良い診療を行うための指標として活用できるように提供をしております。
”診療録は患者様のもの”との考えを基本に、平成17年8月に開室、現在、診療情報管理士2名、メディカルクラーク2名で、病院の財産である診療録を管理しております。
(社)日本病院会は、昭和47年から基礎課程・専門課程 各1年(計2年)の通信教育により、診療情報管理士の養成課程を開講しました。四病院団体協議会及び(財)医療研修推進財団による認定資格です。近年では、医療系の大学や専門学校で診療情報管理学科が新設され、専門職としても認知され始めました。
入院診療録(カルテ)の管理、保管 | |
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入院診療録の量的(記載、署名等がなされているか)・質的(間違った情報が記載されていないか)点検 | |
国際疾病分類ICD-10による疾病コーディング | |
DPCにおける様式1作成、提出 | |
地域がん登録 | |
開示請求 | |
診療情報の統計処理 | |
個人情報保護管理 | |
特定薬剤市販後調査 | |
治験業務(調査、CRC、事務局) | |
メディカルクラーク | ・各種診断書等の作成 ・診察時カルテ代行入力 ・退院時サマリ作成補助 ・同意書等の点検、管理 |